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臭うトイレ、汚れのヒミツと掃除のヒケツ

理論的には(?)臭わなくてもいいはずの水洗トイレ。なのに、うっすら臭っちゃうのにはワケがあったのです

お宅のトイレ、臭いますか? 気になりませんか?

人間の五感の中でも、嗅覚というのは一番疲労(麻痺)しやすい、心もとないものだと言われます。なるほど、ひとんちの玄関先でニオイに違和感を感じても、お邪魔して数分後にはまったく気にならなくなった……。そんな経験があなたにもあるのではないでしょうか?

慣れてしまえば臭わない。それは、トイレでも同じ。

ところが来客が「ちょっとトイレ、クサイ」と内心感じても、まず口に出して言ってくれることはないでしょう。クサイというのは遠まわしに不潔といっているのと同じようなものです。かくしてニオイ的に、誰にも何も指摘されない我が家はブラックボックスと化していきます。でも確かに不潔ゆえに臭うというのもひとつの真実です。

ところで、クサイ=汚れたトイレにする(?)手っ取り早い方法とはなんでしょうか? いささか尾篭な表現になりますが、それはすなわち「便器外で排泄する」ことです。冗談のようでいて小さい子がいる家では決して見られない光景ではありません。
「出すべきところに出して頂戴」という願いは、子の成長を願うことと同義でもあります。しかし、この「便器外排泄」の軽微な実行に関しては、実はおとなの男性も大いに寄与しているようです。「洋式便器」で、男性が小用を足すと、「飛ぶ」のです。

そしてこの「飛び散り」こそが、ほんらい汲み取りトイレや「和式便器」等における汚れ=ニオイからは遠く隔たっているはずの「洋式便器」の水洗トイレの汚れ=ニオイの主原因に挙げられています。

なぜ小用の際に尿が飛ぶのか?

毎日使うトイレは目に見えない部分まで清潔に保ちたいもの


とあるデータによれば、「洋式便器」の場合、“便器のふち裏汚れ”(ふち裏の尿石汚れ)がニオイの主原因であり、その“便器のふち裏汚れ”の発生しやすい家庭の条件として、

1.洋式トイレで男性が立った姿勢で小用を行い、特に、水たまりの“手前”や“奥”を狙っている
2.温水便座を使用
3.便座カバーを使用
4.常時便器のふたを閉めている

との、具体的項目が挙げられています。

“便器のふち裏汚れ”にトイレ悪臭の原因があると考えられていますが、別の報告では、洋式トイレで男性が立った姿勢で小用を7回(1日分相当)行うと「約2300滴の尿」が便器外に飛び散っていたということが分かり、そこで悪臭(アンモニア)の原因となるスタフィロコッカス(黄色ブドウ球菌)が多く検出されるとのこと。
それもまた「洋式便器」における水たまりの“手前”や“奥”といった部分にフォーカスしての小用ゆえなのだとすれば、男性に対して「できるだけ水たまりの“中央”を見据えて!」と要望せずにはいられません。それは難しいのでしょうか……? 難しいのかもしれませんが、できるだけ頑張っていただければと思います。

と同時に、掃除を行う側も、男性が1人以上使用するトイレにおいては常に「飛び散り」を想定してのトイレ掃除が必要との認識をもって、掃除にあたるべきだと言えるでしょう。

臭わないトイレのための、王道的トイレ掃除手順



「普段のトイレ掃除は、ブラシで便器をちょっとこすって、水を流すだけ」「そもそもトイレタンク用洗浄液を入れていて、青い水が流れるようにしているから、トイレ掃除は滅多にしない」など、各家庭での「普段のトイレ掃除頻度」は、日常的なヒマ度や性格的潔癖度、子どもの有無などにより、かなり差があると日ごろから感じています。

条件によってはその頻度の高低がイコール汚れ=ニオイに直結しているわけでもないところが難しいところでもありますが、少なくとも家庭内に男性が1人以上いるお宅のお掃除においては、以下の便器外を含む掃除プロセスを端折らず行っていただけると、汚れ=ニオイを大幅に減じることが出来るのではないかと思います。ぜひお試しください。

【用意するもの】
・5%ほどの濃度のクエン酸水スプレー(エッセンシャルオイルを入れても良い)あるいはトイレ掃除用中性洗剤、家庭用中性洗剤など
・吸水性の高いぞうきん、ウエスなど(使い捨てたい人はトイレ掃除用不織布でも)
トイレ掃除は腰の位置から下の部分をいかに綺麗にするかがキモです。


【手順】
1.トイレの床に置いてあるマットやブラシ、エチケットボックスなどをトイレ外に出し、タオルも外します。腰高以下の壁面、床、および便器全体に「クエン酸水スプレー」を満遍なく噴霧します。

(「クエン酸水スプレー」がない場合は中性洗剤等でも可。ただし、一行程につき、洗剤成分のすすぎのため、二度拭きが必要なので、手間がかかります。「クエン酸水スプレー」の場合は、二度拭きは必要ありません)

2.ぞうきんやウエスで、A:床の手前から奥 B:壁の奥から手前 C:便器の蓋、便座、脚、脇、便座の裏、便器の淵、便器内の順に、ぞうきんやウエスの綺麗な部分を使いながら拭き上げます。汚れが溜まったらその都度、水洗いを。

(抵抗のない方なら便器の水たまりで洗ってしまってもいいでしょう。その際には誤ってぞうきんを流してしまわないように注意しましょう)

3.「クエン酸水スプレー」を使える部分には使いながら、あたらしいぞうきん・ウエスかトイレットペーパーで、A:タオルホルダー B:トイレットペーパーホルダー C:トイレブラシ立て D:温水便座関連の備品 等、壁・床・便器以外の部分を拭きます。

4.最後にドア内側、ドアノブを拭きます。

慣れれば1~4の行程をあわせて10分程度で終わらせることができるでしょう。あまり深追いせず、でも全体を掃除する頻度を高めることが大事です。

月に1度が2度になるだけでも大きな効果を感じられるのがトイレ掃除の醍醐味です。週3できていた人は毎日も可能かもしれません。いっそ「家の中で一番清潔で快適なのはトイレ」と言えるぐらいに極めてみてもいいですね! なにせ狭い場所なので、そうするための労力もまた家の中で一番小さく済むのです。

(文:藤原 千秋)

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