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『サンデー』の次期看板バトルマンガとなるか!? 才気あふれる新人マンガ家のデビュー作『RYOKO』1巻レビュー!

ホビー・ゲーム おたぽる

「週刊少年サンデー」(小学館)の、次代の看板になりそうな匂いがプンプンするマンガ『RYOKO』(小学館)の第1巻が2月17日に発売されました。作者は同誌が開催しているマンガ賞「新世代サンデー賞(SSS賞)」で史上初の“大賞”を受賞した新人マンガ家・三ツ橋快人。今後マンガ界で少なからず話題にあがりそうなこのマンガをレビューしてみます。

 食料自給率の向上を図って政府が投与した秘薬により、「食材」が自我を持ち肥大化して人を襲い始めた世界が舞台。セーラー服がトレードマークの女子学生の主人公・料子は人類が避難しきった街で、父親と幼い弟と3人で暮らしています。食料はというと、料子が日本刀で巨大な化け物のような食材をぶった切って調達。

 食材と戦うマンガと言えば『トリコ』(作:島袋光年/集英社)を想起する方もいるかと思いますが、似てると言えば似てるし違うと言えば全く違います。『トリコ』は架空の世界で架空の化け物を倒して食すのですが、『RYOKO』の舞台は日本で、ニンジンの化け物や、もやしの化け物を倒して、ニンジンやもやしを食します。

 食材の中には高度な知能を持っているモノもいて、第1話では母親の仇である“黒毛A5和牛”という牛の化け物と対決。こいつは喋りもしますし頭を使った戦いもします。

女子学生の料子がなぜそんな化け物たちと戦えるかというと、近所に住む“師匠”と呼ばれるめちゃめちゃ強いおじさんというかお兄さんが戦い方を教えてくれたから。舞台は日本と言いましたが、戦いのスケールは完全にファンタジーでガッツリバトルマンガの動きをします。

 そしてこのバトルシーンがなかなかの見ごたえ。『RYOKO』の作画はそんなに書きこまないシンプルな、良い意味で力が抜けているような感じなのですが、そのおかげでバトルがとても見やすい。新人マンガ家ですがすごくマンガ慣れした感じの画は、なんだか尾田栄一郎の初期の画を彷彿とさせてくれました。「新世代サンデー賞(SSS賞)」で史上初の“大賞”受賞は伊達じゃない。マンガに愛されている天才って気がします。

 料子はパンチラしますがいい感じに全く色気の欠片も無く、だけどかわいらしいデザインなので、思春期真っ盛りの男子も素直にバトルマンガのいち主人公という目で見て応援できるでしょう。また、料子は色気が無くてめちゃ強いという特性でありながら、男関係にとってもウブで男子学生と絡んだときの言動はわりとキュンとします。強い女キャラにありがちな嫌みな部分がないのが敵を作らなくて良さそう。

 ただ気になるのは今後どうやって展開して作品の人気を“爆発”まで持っていくのか。キャラがかっこいいという感じではないので、ガチガチにバトルを派手にするのも違う気がするし、話を複雑にするのはもっと違う気がします。設定が特殊じゃないのでインパクトで話題を集める作品でもない。この才能を今後どう扱うのかが「サンデー」編集の腕の見せ所かも。中途半端に「そこそこ良い」レベルで満足はしてほしくないところですが果たして……。
(文・白子しろこ)

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